これまでに記事にした完全オリジナル考察をまとめて見ました。長いですが是非最後までご覧ください!また、新しくした考察は随時更新していきます。更新に関する情報は僕のTwitterからするので、是非フォローお願いします!
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ネタバレ範囲⚠️
- 原作→FILE1~1091 (単行本1~102巻)
※一部本誌のネタバレ(FILE1103~1109)を含みます
- アニメ→1話~放送分まで
- 映画→1作目「時計仕掛けの摩天楼」~25作目「ハロウィンの花嫁」
- スピンオフ→警察学校編、ゼロの日常、犯人の犯沢さん(7巻まで)
更新情報
- 2022/9/15 「諸伏景光の考察」に「容疑者の名前と火事」の項目を追加しました。
- 2023/3/30 新規考察・資料の導入、一部の削除など。
烏丸蓮耶の正体
▼詳しい記事はこちら▼
"烏丸蓮耶"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
週刊少年サンデー2022年35号のONEPIECEコラボの対談にて、青山先生は烏丸の事を聞かれて、「実はまだ、その先の(烏丸の)秘密があるんで」と答えています。そして正体の多くが不明な組織のボス、あの方こと烏丸蓮耶は阿笠栗介だと考えます。
ボスの有名な候補・阿笠博士の伯父
現在は青山先生によって否定されていますが、以前は"阿笠博士黒幕説"がありました。博士は52歳にも関わらずガラクタの開発だけで、あの大きな家や車の所有、子供達をキャンプに連れて行くなどの財力があるとも思えません。
大富豪であり、50年前に死んでいる
ご存知の通り、烏丸蓮耶も大富豪です。また、栗介が50年前に死んでいるとしたら、「組織のプロジェクトが始まったのは半世紀前」ということとも一致します。
名前の由来がアガサ・クリスティ
阿笠栗介と伯母定子の名前の由来はアガサ・クリスティです。アガサ・クリスティと言ったらアーサー・コナン・ドイルと同じく有名な推理小説家です。ボスの名前にもってこいではないでしょうか。
"栗介"という名前とベルモット
栗介という名前こ中にはベルモットの本名である、「クリス」が入っています。加えて栗介、烏丸、クリスを英語に置き換えてみると、CuRiSu、CaRaSuma、ChRiSとどの人物にもCRSが入っています。浅香や烏丸、コナンのローマ字表記がKがCになっているのは、クリスのCに合わせるためだと考えられます。
アーント・アガサ・カクテル
カクテルの中にアーント・アガサ・カクテルというものがあります。アーント(aunt、叔母)が阿笠栗介と定子を指しているように見ることができます。しかもこのカクテルはラムベースのお酒で、組織のNo.2であるラムを暗示しているのではないでしょうか。
「隠すより現る」
『骨董盆は隠せない』(volume97-8)で栗介が再登場します。そこで栗介の別荘から博士が持ち出したお皿が入った箱に「隠すより現る」という諺が書かれています。「隠すより現る」の中には「からす」という文字が入っています。諺を使うのも組織らしいです。
灰原が組織の詳細を言わない理由
やはりそれは、コナンが昔から信用している博士の伯父がボスであるということを伝えたくないからではないでしょうか。もしかしたら灰原が組織から抜け出した際に向かったのは工藤邸ではなく、阿笠家だったのかもしれません。
太陽みたいな人はもうすぐ死ぬ
『夕日に染まった雛人形』(volume38)で灰原は以下の発言をしています。
「世界を血に染める...太陽の断末魔...」
(名探偵コナンvolume38より引用)
そして栗介の初登場回『月と星と太陽の秘密』(volume12)で出てきた暗号が、「アガサ」を暗号化すると全て太陽のマークになるため、博士は優作に「太陽みたいな人」と言われていました。
これらを踏まえてみると、灰原の発言は「世界中を敵にまわす太陽=阿笠が死にそう」とも読み取ることができます。つまり烏丸を暗示していると考えます。
クローン説
▼詳しい記事はこちら▼
【名探偵コナン】"クローン説②"のオリジナル考察 - conanryou21’s blog
組織はヒトのクローンを作っていると考えます。
人間のクローン
1990-2000年代にかけて、哺乳類のクローンが人工で作られ始めました。この時期というのは、丁度コナンの連載が始まって少し経った頃であり、青山先生が組織の目的として設定する時期としてもいい頃合であると思います。
人のクローンに関しては、様々な観点からタブーの実験だとして、行われていません。組織がこの実験を成功させ、裏社会でこの人間クローンを流行らせれば、とても強い権力を持つことだと思います。
伏線となる話
コナンでクローンという言葉は出てきていないものの、クローンに似たようなことなら起きています。
トリックで言えば『仏滅に出る悪霊』(volume48)が挙げられます。ここでは、双子の執事が交互に入れ替わり、殺人のアリバイを作るというものでした。
またコナンも『紅の修学旅行』(volume94-5)で工藤新一の生存がバレた際に、双子がいると偽装しようとしていました。
また、少し話はズレてしまうかもしれませんが、『ウエディングイブ』(volume75)では「一卵性双生児」の話がでてきました。一卵性双生児ということはその二人の遺伝子は全く一緒です。クローンにも通ずる所があります。
クローン≒不老不死、≒幼児化
人間のクローンを作るとなると、今の自分がそのままそっくり完成する訳ではなく、赤ちゃんとしてできるらしいです。つまり、これは見方を変えると幼児化や不老不死とも言えるのではないでしょうか。そうなるとこれまでの灰原の発言にも矛盾は生じません。
板倉のソフトとの繋がり
この考察と繋げるのであれば、板倉は遺伝情報を読み取るソフトの作成をベルモットから依頼されたのではと考えることができます。
板倉がこれを断った理由はクローンを作ることはやってはいけないし、そもそもそんなに簡単に作れるものではなかったからなどでしょう。
ピスコの発言と宮野家
ピスコはこのような発言をしています。
「でもまさかここまで研究を進めていたとは...事故死した御両親もさぞかしお喜びだろう...」
(名探偵コナンvolume24より引用)
シェリーが縮んでいるところを見てAPTX4869の研究を進めていると思ったということも考えられますが、クローンとして見ると、ピスコは、「本物のシェリーは死んだが、クローンが子供の姿でまだ生きていた。だから今殺す必要がある」と考えたという見方もできます(実際は灰原はクローンではありませんが)。
ベルモットとクローン
ベルモットはもう既にクローンを作っていると考えます。コナンは「シャロンとクリスは同一人物で、シャロンは何らかしらの方法で若返ってクリスになった」と考えています。が、クローンだったとしたらどうでしょう。大人のシャロンがクローンを作ると、ちゃんとクリスとの年齢差も生じます。何しろ、二人同時にいることだって可能であるし、シャロン自体が若返る必要もありません。
コードネームの規則性
▼詳しい記事はこちら▼
"コードネーム"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
コードネームにはある規則性があります。
男性キャラのコードネームは蒸留酒
男性キャラはほとんどが蒸留酒(スピリッツ)の名前がコードネームとなっています。ただし、スタウトは例外です。
また、「コナンの味方側の人物」は蒸留酒の中でも、ウイスキーの名前がついています。具体的にはバーボン、スコッチ、ライ、アイリッシュです。
女性キャラのコードネームはワイン
女性キャラはほとんどがワインの名前がコードネームとなっています。ただし、キュラソーは例外です。
また、「コナンの味方側の人物」はワインの中でも、白ワインの名前がついています。具体的にはシェリー、ベルモット、キール、リースリングです。
コードネームの規則性に関する伏線
『コナンと平次の鵺伝説』(volume90)で、このような発言があります。
「染地様が牛乳とウイスキー...(中略)...増子様が白ワインと炭酸水...」
(名探偵コナンvolume90より引用)
ウイスキーと白ワインの名前が不自然に出てきています。
若狭は味方?
若狭は『新任教師の骸骨事件』(volume91)でこのような発言をしています。
「好きなのはウイスキー!」
(名探偵コナンvolume91より引用)
ウイスキー=コナンの味方。若狭もコナンの味方側であると見てもいいかもしれません。
XYZというカクテル
このXYZはエピワンで登場したカクテルです。ジン曰く「これで終わりって酒」であり、始末される予定のスパイはこれを飲みました。
XYZはホワイトラムとホワイトキュラソーが使用されています。これらのことから、組織のNo.2ラムとその腹心キュラソーはスパイの調査を行っていると考えます。詳しいことは下のラムの考察で。
ラムの正体
▼詳しい記事はこちら▼
"ラム"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
ラムの正体は脇田兼則であると考えます。
コードネームの規則性とラム
ラムというお酒は蒸留酒です。先程の考察と一緒に考えると、ラムは男性ということが分かります。つまり若狭留美ではないということです。
脇田とアナグラム
アナグラムとは文字を入れ替えて別の言葉を作ることです。以前ウォッカは『(仮)FBI連続殺人事件』(volume100)で、ラムについてこのような発言をしています。
「顔を変えて...ふざけた名前を名乗っているって...」
(名探偵コナンvolume100より引用)
そしてコナンは『(仮)縁結び神社殺人事件』(volume100)で平次にその事を伝えると、次のような返答が返ってきます。
「前にお前が言うてた『土井塔克樹』やな...文字をバラして並び替えたら怪盗キッド...ふざけた名前やで...」
(名探偵コナンvolume100より引用)
ラムの名前はふざけている=アナグラムになっているということです。
そしてラムが安室に送った"Time is money(時は金なり)"をローマ字にして文字を入れ替えると脇田兼則になります。
ちょっとした伏線
脇田初登場回である『となりの江戸前推理ショー』(volume92)で容疑者の一人がこのような発言をしています。
「今日敵のボスの側近って奴が出る回だったからよ!!」
(名探偵コナンvolume92より引用)
あからさますぎますが、これもラム=脇田の伏線となっていると考えられます。
ラムが広めたデマ
ラムは護身用に自分のこのようなデマを流します。
「屈強な大男だとか...女のような男とか...年老いた老人とか...」
(名探偵コナンvolume86より引用)
このデマはラム候補を表したものではなく、二年前のある出来事を表していると考えます。それがこの場面です。
赤井がキャメルの失態によって正体がバレた瞬間です(詳しくは『赤と黒のクラッシュ』(volume58))。屈強な大男はキャメル、女みたいな男は赤井、年老いた老人は脇田です。
青山先生がラム=脇田を遠回しに肯定
以下のツイートは青山先生がコナンカフェ訪れた際に描いた絵についてです。
青山剛昌先生が新宿会場にご来店!
— 【公式】名探偵コナンカフェ (@CONAN_CAFE2023) 2021年9月24日
2枚のイラストを描いていただきました!
本日より新宿会場にて展示しております。
※設置場所の都合上、飲食利用のお客様に限りご覧いただけます。https://t.co/XzTU9NXpFJ pic.twitter.com/gWuQgXDdSz
ここに黒田兵衛の姿はなく、脇田だけが描いてあります。
また、「名探偵コナンSDB100+」の青山先生への質問コーナーでラムの正体を聞かれた際に、青山先生は「え、違うの?」と仰っています。
灰原センサーが発動
『(仮)宮野明美のタイムカプセル』(volume101)では脇田が帝丹小に寿司を運びに来た際、そこにいた灰原が組織センサーを感じます。
ラムの仕事
ラムは赤井の正体がバレたとき、『(仮)FBI連続殺人事件』(volume100)のとき、とスパイが関わっている時に登場しています。またキュラソーも『純黒の悪夢』でNOCリストを盗み、それをラムに報告していました。
このことと、先程コードネームの所で紹介した「XYZの考察」を一緒に考えてみると、ラムの仕事は「スパイの調査」なのではないかと考えられます。
ラムのクローン
組織は50年前から活動しており、ラムもその時期から関わってなければ、恐らくNo.2のポジションを得ることが出来ないと思います。しかも17年前には失敗してもボスに許される存在になっているので、ボスからかなりの信頼を受けているはずです。ですが、脇田は56歳と、組織のプロジェクト開始時期はまだ子供です。
なので、僕はラムが自分自身のクローンを作ったと考えます。そしてそのクローンこそが脇田=組織のNo.2の二代目です。
天国へのカウントダウンの伏線
『天国へのカウントダウン』では常磐金成という人物がでてきました。この「常磐金成」という名前は「時は金なり」をなぞらえて作ったような名前であり、「脇田兼則」のアナグラムでもあります。常磐金成は財閥のトップで、30年前に亡くなっているので、現在は実は生きていて、その正体が脇田という事も考えられます。
羽田浩司殺害事件 《済》
▼詳しい記事はこちら▼
【名探偵コナン】"羽田浩司殺害事件"の考察② - conanryou21’s blog
【名探偵コナン】#1103-1109「チェスと錯綜する17年前」の考察まとめ - conanryou21’s blog
17年前、羽田浩司の殺害事件で起こったことは次のように考察します。
浅香の正体
まず初めに浅香の正体は若狭留美だと考えています。羽田の死体を見ていることや、羽田との関わりが深いことからです。
また、どのように関わっていたかまでは分かりませんが、浅香は組織関係者であったと考えます。
白鳩舞子と若狭留美
『緋色の弾丸』で犯人であった白鳩舞子(しらはとまいこ)と若狭留美には幾つか共通点があります。
まずは名前から。白鳩舞子は父親である石原誠(いしはらまこと)の名前のアナグラムから作った偽名です。若狭留美もローマ字にして文字を入れ替えると「ASACA」「RUM」の二つのワードが出てきます。
また、白鳩舞子は自己紹介の際「白い鳩が舞う」と覚えてください、と言ってました。若狭も同様に「若狭(若さ)を留める美しさ」と、ベルモットを比喩したかのような文ができます。
このことからも、浅香=若狭なのではないかと考えることができます。もしかしたら、若狭も白鳩と同じようにどこかの組織(CIAなど)と司法取引(証人保護プログラム)をしたのかもしれません。
「遠見の角に好手あり」
羽田は若狭に対してこのような発言をしています。
「『遠見の角に...好手あり』ってね...」
(名探偵コナンvolume97より引用)
この言葉は将棋用語で、「角を自陣に置くことで攻守どちらにも生かすことが出来るという技」のことです。
このような発言を若狭にした意味について、浅香を角の駒に例えてみると、「浅香は遠見の角のように組織を攻めたりすることができる」と捉えることができます。
つまり、組織に関わっていた浅香は羽田やFBIやCIAに顔が利いたアマンダに組織の情報の開示を依頼されていたとではないかと考えます。
羽田の渡米理由
『迷宮カクテル』(volume95)で安室と諸岡という人物が、「ある女性に会うために理由を作ってこっそり会いに行く」という行動をしていました。
僕は羽田も同じように考えます。羽田はアメリカにいた浅香に会うために、表向きには「趣味のチェスの大会のために渡米」ということにして、アメリカに行ったのではないでしょうか。
事件の序盤
ということで、事件は組織に関わっている浅香に羽田が「組織を潰せる存在だ」と説得させるために、チェスの大会という理由を作って渡米することから始まります。
ラムの仕事は先程考察した通り「スパイの調査」です。つまりラムはこの羽田と浅香の接触を事前に知っていたのではないでしょうか。ラムは浅香からの情報の漏洩を防ぐため、浅香、羽田、アマンダの殺害計画を立てたのだと考えます。
事件当日
羽田は予定通り渡米し、ホテルで浅香とアマンダと会います。そして羽田の部屋で浅香を説得させようとします。一方ラムはアマンダを殺害し、羽田の部屋を訪れます。羽田は浅香の身をクローゼットの中に隠し、ラムと接触します。何故クローゼットに隠したのかに関しては、下の伏線の所で触れています。
事件当日に起こったハプニング
組織の決まりとして、殺人現場に組織の痕跡を一切残しません。事件当日、アマンダを殺した時も同じように痕跡を残さず、立ち去ることが出来ました。
ですが、羽田の部屋は物が散乱し、組織の犯行とは見えないほどでした。羽田には抵抗した跡がついており、ここからラムが抵抗を喰らって殺すのに手間取ったことが分かります。
加えて、クローゼットに隠れていた浅香は羽田の異変に気づき、クローゼットから飛び出します。ですが羽田は死亡しており、ラムとの1VS1になってしまいます。
ラムと浅香の殴り合い
ラムは浅香を殺したかったので、当然浅香と戦ったでしょう。浅香(若狭)も安室と戦える位すごい身体能力をしているため、浅香も負けじと戦ったと思われます。
ここで浅香とラムは失明します。どう失明したか、詳しく説明していきます。因みに浅香(若狭)は右利き、ラムは左利き(※脇田は右利きですが、クローンを作ったら右利きになった、つまり元々左利きだったというようにしておきます)とします。
もし、この二人がお互い目を殴るとしたら若狭は右利きだから脇田の左目を、脇田は左利きだから若狭の右目を殴ることになります。
このように考えると、二人の失明理由をある程度筋が通った形で作ることができます。黒田の失明理由については、この先の宮野家の考察で。
争いの終わり
争いはどのように終わったのか。実はもう一人羽田の死体を見た人物がいます。その人物こそが黒田です。黒田は僕もまだどのような人物像なのか、という細かい考察はできていませんが、黒田が羽田殺害に関わっているとしたらここのタイミングかなと思います。
つまり若狭と脇田が争っている所に黒田が部屋に入ってきて脇田が逃げる、ということです。これで事件の殆どが終わります。
そのストーリーになる根拠(伏線)
実はこのような展開、僕の単なる妄想ではなくちゃんとした根拠のもとで作っています。
その根拠とは、『緋色の弾丸』です。この映画の中で沖矢と世良が戦うシーンがあります。そのシーンを少しおさらいします。
沖矢は犯人を追いかけ、東海コンビナートの倉庫に。すると突然バイクに乗った世良が倉庫に突撃し、沖矢と世良は乱闘に。
メアリーはその間犯人の車を見つける。犯人は丁度車で次の場所へ行く所で、メアリーは犯人の車に轢かれそうになるが間一髪の所で避ける。
メアリーはすぐさま世良の応援に駆けつけ、沖矢は負けそうになる。が、途中で駆けつけたコナンによってその乱闘が終わり、コナンが世良を引き付けている間に沖矢は逃げた。
このシーンが羽田殺害事件の伏線になっていると考えます。
この『緋色の弾丸』のストーリーの人物を、「沖矢→脇田」「世良→若狭」「メアリー→羽田」「コナン→黒田」に置いて見てください。この人物たちの利き手が一致します。すると、
- 沖矢と世良が乱闘になる→脇田と若狭は乱闘になる。
- メアリーは轢き殺されそうになる→羽田は殺される
- コナンは二人を止めるきっかけに→黒田は二人を止めるきっかけに
こう考えると、「ラムがぬかったこと」「部屋が荒れていたこと」「若狭と脇田が失明したこと」「若狭と黒田が死体をみたこと」の全てを語ることができます。
殴り合いの伏線
まだこの乱闘に関する伏線はあります。それが『さざ波の魔法使い』(volume92)です。
この話では赤井のFBIの加入に関するメアリーとの親子喧嘩が起きています。そして赤井は左目に、メアリーは右目にアザができています。「赤井→脇田」「メアリー→若狭」とみると、利き手と負傷した目が一緒になります。
クローゼットの伏線
先程、若狭はクローゼットに隠れたという考察をしましたが、これにも伏線があります。『山菜狩りとクローバー』(volume97)の不倫相手、『骨董盆は隠せない』(volume97-98)の犯人、『警察学校編Wild Police Story CASE.諸伏景光』(警察学校編下巻)の諸伏景光です。
⚠️以下の考察には本誌(FILE1103~1109)のネタバレを含みます⚠️
チェスの駒の考察
羽田の事件に関わった人達はチェスの駒になぞらえられていると考えます。
【白駒側=善】
- キング→羽田浩司
- クイーン→アマンダ&赤井務武
- ナイト→浅香
- ビショップ→黒田兵衛
- ポーン→他のボディーガード
- ルーク→JUKE HOTEL
【黒駒側=悪】
- キング→烏丸蓮耶
- クイーン→ラム
- ポーン→手下ら
そして灰原の言うように、「クイーンはナイトに守られるのではなく、守る側」であることからも分かるように、浅香はアマンダのボディーガードとしてだけではなく、浅香の身を守るために雇ったと考えることができます。
また、アマンダが言っていた「クイーンズ・ギャンビット」もポーン=ボディーガードをわざと取らせる=捕まえさせることで自身が自由に動けるようにしたと考えることができます。
これに関してはこじつけかもしれませんが、この話のダイイングメッセージに出てきた「キングス・サイド」と「クイーンズ・サイド」はそれぞれ日本と米国を表していると考えます。
以下の画像で17年前から今までの全体を表していると考えます。
宮野家の考察
▼詳しい記事はこちら▼
"宮野家"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
宮野エレーナ、宮野厚司について考察していきます。なおこの二人の考察には足りない部分があります。あくまでも可能性がある、程度でご覧ください。
宮野エレーナの水無怜奈説
エレーナはCIAであり、組織のNOCである水無怜奈ではないかと考えています。
死んだという根拠がない
エレーナは灰原によって死んだとされていますが、灰原自身も聞いただけの話なので、確信がありません。安室とからめてきたのもエレーナとの再会のシーンがあるからかもしれません。
二人の名前
「エレーナ」と「怜奈」、どちらも「れな」と一致する部分があります。
将来の夢と血
水無怜奈は将来「看護師」になりたいと言っており(『黒い写真の行方』(volume56)より)、エレーナの要素を感じることができます。輸血用の血の提供を求められた時もすぐさま行動していたことも同じことがいえます。
また、エレーナも安室に対しての「血」に関する発言があるため、共通点があるように思えます。
水無怜奈とエレーナの発言
水無怜奈はピンポンダッシュをしていた男の子にこのような発言をしています。
「だからもうここには来ちゃダメ...お母さんのためのも...ボウヤのためにも...」
(名探偵コナンvolume48より引用)
そしてエレーナは幼少期の安室にこのような発言をしています。
「ま、またケガしたら来てもいいか?」
「ケンカする子はお断り...でも、ケンカの相手と仲直りする為の名誉の負傷なら...絆創膏ぐらいは貼ってあげるわよ?」
(名探偵コナンvolume95より引用)
この雰囲気が似ているように思えます。
また、水無怜奈はこの発言をした後、「私にもあれくらいの弟がいた」と言っていますが、これは本堂瑛祐ではなく安室だったという見方もできます。
宮野エレーナのクローン説
エレーナは安室の回想シーンだと、年齢は29歳でした。で、水無怜奈が現在27歳。エレーナが生きていれば若返っていることになります。
そのためエレーナのクローンが水無怜奈であると考えるのがいいかと思います。先程も言ったようにクローンは作ると赤ちゃんの状態で完成します。すると年齢も合ってきます。
ですが細かい事を言うと、年齢がズレます。とりあえずその事は置いておきます。
エレーナがクローンを作った経緯
・宮野エレーナ、クローンを作る
↓
・火災事故が発生し、エレーナが死亡(?)
↓
・残ったクローンは生き残り、CIAに保護される
↓
・本堂家に養子に入り、本堂瑛海として生活する
↓
・水無怜奈として組織に潜入する
この流れが一番自然かと思われます。しかもこのようなストーリーになると、「組織から逃げ出し、他の人に匿ってもらいながら組織を調査する」という点が灰原と同じです。
宮野厚司の黒田兵衛説
宮野厚司は警視庁捜査一課の管理官、黒田兵衛ではないかと考えます。
二人の見た目
二人とも髭が生えており、ガタイがいいです。しかも黒田が昏睡状態になっていた時の看護師が「見た目がすっかり変わってしまった」と言っていました。元々黒髪だった厚司が白髪になったため、驚いたのではないでしょうか。
火傷跡と昏睡状態
黒田は右目に火傷跡のようなものがあり、少し前までは昏睡状態になっていました。火災事故にあって死亡しているとされている厚司が右目に火傷を負いながらも逃げ切り、昏睡状態になっていたと考えれば辻褄があいます。
宮野厚司のモデル
宮野厚司のモデルは作画で有名な青野厚司さんです。そして、『標的は警視庁交通部』(volume95-6)の犯人の名前も青野健吾と、青野がついています。
その青野健吾は厚司に顔が似ています。
加えて、この話の解決編は96巻で、その96巻の裏表紙は厚司です。
そしてこの話には黒田が出てきます。黒田=厚司の伏線なのかも知れません。
年齢のズレ
宮野厚司は『迷宮カクテル』(volume95)で安室の回想シーンのときに35歳であると書かれています。ですが、ネットで調べてみると、複数32歳の情報もあります。
単行本やサンデーうぇぶりでは35歳であるため、本誌連載時に32歳と書かれていたのではと思います(確証はありませんがこれから先、この仮説を元に話して行きます)。
何故32歳と誤って書かれてしまったのか。この回想シーンは約18-9年前であるため、その時に32歳だとすると、現在は50歳であると考えられます。黒田が50歳なので一致します。
ですが現在は時系列を直すために35歳となっています。もしかしたら青山先生は黒田=厚司を考えていたけれども、時系列が合わなくなったのかも知れません。
諸伏景光の考察
▼詳しい記事はこちら▼
【名探偵コナン】"諸伏景光"の考察③ - conanryou21’s blog
既に自殺したとされている警察学校組の諸伏景光の生存説について考察していきます。
景光の生存の可能性
景光の死亡は安室によって証明されていることになっています。加えて青山先生もSDB BLACK+の質問コーナーにて、「スコッチは生きていますか」という質問に対して死んでいると回答されています。
一見生存説を語る事は難しいかもしれません。そもそも生きている可能性の方が低いと思います。
景光と赤井
赤井は来葉峠でキールに拳銃で撃たれ、遺体を燃やされ、何年間も死んでいると思われていました。ですが、壮大な伏線回収をし見事復活しています。
景光もそうであったらどうでしょう。赤井と景光が手を組んで安室に内緒で死を偽装しているとしたら、景光は生きていることになります。『ゼロの執行人』の羽場二三一の要素も感じられます。
「まさか...ここまでとはな...」
このセリフは赤井が死を偽装した時にキールに向けて言ったものです。
最初は「自分の命がここまでとは」という意味でとられていましたが、安室は「まさかコナンがここまで読んでいたとは」という意味だったのではないかと推理します。ただしまだその答え合わせはできていません。
ですが僕はもう一つの意味があったと考えます。それは「まさかここまで一緒とは」というものです。つまり景光の死の偽装のときと同じような運命になるとは、ということです。
景光の死をはっきりと言わない
『キッドVS高明 狙われた唇』(volume96)では、高明が景光の穴の空いたスマホのむ黒ずみを見て「"恐らく"血痕だろう」と言っています。加えて死亡しただろうとも言っていません。
また、『ハロウィンの花嫁』でもプラーミャは景光は死んでいるとは言っていません(「死んでいるんだろう?」とは言った)。
絵にある違和感
『裏切りのステージ』(volume90)では景光死亡の回想シーンがあります。その時の絵に違和感があります。
まず赤井の手から。下の画像を見てわかるように、左手を拳銃のリボルバーにかけている所と壁に手をつけているように見える所があります。
次に景光の服から。下の画像を見てわかるように、景光のシャツのボタンがある所とない所があります。
ネームから綺麗に書く青山先生がこのようなミスをするのはあまり考えられません。意図的に書いているとしたら、この二つの場面は違うときの場面ということになります。
二度の自殺現場
同じようで違う二つの場面がある、つまり「景光は自殺をしようとしたが、赤井に止められて自殺偽装計画をたてる」ということがあったのではないかと考えます。
景光は赤井を呼び出し、赤井に殺されたと見せかけて自殺しようとします。ですが赤井もNOCなので、赤井は景光が組織から狙われている状況を脱する為に景光の死亡偽装を計画します。安室を呼び出したのは、より説得力をもたせる為だと思われます。
このように考えれば景光は死亡したと見せかけると同時に、不自然な絵の理由もはっきりします。遺体はどのように用意したか等は分かりませんが、赤井と一緒という点からみると誰かの遺体を使ったと見た方が良さそうです。
容疑者の名前と火事
『裏切りのステージ』(volume90)の事件の容疑者として挙げられたのが布施、円城、梶谷の三人です。その内の円城と梶谷の名前の中には「炎上」「火事」と火に関するワードが入っています。
また、遺体の第一発見者が見回りにきていた消防官でした。警察官でもいい所をわざわざ消防官にしています。
この「火」に関する描写はスコッチが赤井の時と同じように、死を偽装するために代わりの遺体を燃やしたということを表しているのではないでしょうか。
"スコッチ"は死んでいる
先程も言ったように青山先生は「スコッチは死んでいる」と仰っています。ですが、組織のスコッチとしての諸伏景光が消えただけであって、公安警察諸伏景光として生きているという見方もできます。
二度死んだ男
ヒロがアニメで初登場したのは836~837話の『仲の悪いガールズバンド』です。そしてその前に834~835話の『二度死んだ男』という話があります。ヒロもこの考え方でいけば、二度死んでます。ささやかな伏線ではないかと思います。
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参考資料及び使用画像
SSC名探偵コナンvolume1~102より。