前回までのまとめを含めた諸伏景光の再考察となります。是非最後までご覧下さい。
所要時間:約20分
目次
最初に
この記事は①や②、そして「裏切りのステージの考察」の内容を振り返りつつ、新たな考察もしていきます。あくまでも可能性を考えているだけであって、確実に生きているという根拠は全くないので、そこだけはご承知おきください。
主な内容は「景光の生存説」で、ラムも絡んだ話となります。ネタバレに関しては102巻までの内容にしか触れません。
不自然な景光の死
僕は以前まで景光の生存説は全く思ってもいませんでした。景光が生きているなら不自然な描写も出てきてしまいます。なんなら今でも半信半疑状態です。
ですが景光が死亡する回想シーンがある「裏切りのステージ」などを読み進めるにあたって、どうしても引っかかることが幾つかありました。それをこれから紹介していきます。
景光が生きているかのような描写
「ハロウィンの花嫁」でプラーミャは独自に警察学校組の4人を調べていましたが、ゼロヒロは公安であるため安否を確認することができていませんでした。そこでプラーミャは囮を使って安室を呼び、来なかった景光は「死んでいるんだろう」と仮定しました。プラーミャが景光の死を少し曖昧にしている所が気になります。
また「県境殺人事件」(102巻)ではラストのシーンで景光の兄・高明が「景光=公安である」という結論をだし、景光は生きているだろうと景光の親友・山村に伝えました。
僅かですが、景光の生存を匂わせるようなシーンがあります。
不自然な点
「裏切りのステージ」の中で2つ不自然なことがあります。細かい違いになり、ミスの可能性も否めませんが紹介していきます。
赤井の左手の位置
赤井は景光の自殺を止めるため拳銃のリボルバーに左手をかけ、引き金を引かせないようにします。ですが、その後の回想では赤井の左手はどう見てもリボルバーにはなく、壁に着いているようになっています。セリフも「自殺は諦めろ...スコッチ...」から「諦めろ...スコッチ...」となっています。
景光の服のボタン
こちらは若干の違いになりますが、景光のワイシャツのボタンがあるシーンとないシーンがあります。
NOC殺害時に痕跡を残す赤井
組織の殺し方は「痕跡を残さない」であるはずなのに、赤井は景光の現場に以下のような痕跡を残しています。
※赤井なら自分が死んだ時のように、指に接着剤をつけて指紋が付かないようにしていた可能性もありますが、それは少し不自然であるため除外します。
結局は安室=公安であったから良かったけども、赤井がスコッチ殺害時にこのような痕跡を残すメリットはありません。この時赤井は安室の正体を分かっていないし、赤井のNOCバレもしてません。つまり赤井にとってこのような痕跡は自分をNOCであると言っているようなもんです。
青山先生による景光生存説の否定
SDB BLACK+の質問コーナーでの「スコッチは生きていますか?」という質問に、青山先生はこれを否定しています。
ですが「組織の一員としてのスコッチは死んでいるが、諸伏景光自体は生きている」と捉え方を変えてみれば、生きている可能性も否定できません。こじつけみたいになってしまうかもしれませんが...。
ラムとスコッチ
僕は以前から組織の中でのラムの役割は「NOCの調査・排除」であると考えています。ですから、スコッチのNOCバレもラムが関係している可能性があります。そこで、ラムの考察も少し入れます。
ラムのNOCや裏切り者の排除には火事が関わっている事が多いです。一つずつ見ていきます。
キャメルを土から出す
この回はラムが電話を通してジンらに命令し、キャメルを追い詰めました。その際、ジンが「キャメルは麻袋を使って土の中に潜っている」と分かると、ラムは火事を起こしてキャメルを簡単に見つけるという案をだします。
赤井の偽装死
赤井が来葉峠で死ぬ時もキールが車を爆発させていました。
ジョディの親の死
ジョディはFBIの父を持っていましたが、小さい頃に母親と共にベルモットによって殺されました。この時もベルモットは家に火を放っています。
宮野夫妻の死
宮野夫妻は二人とも不運な火災事故で死んだとされています。ですが、これが事故ではなく事件(ラムによる殺害)であったら、火事が関係してきます。
裏切りのステージと火事
ここまで "火事" との関係を見てきましたが、次は景光の死の回想がある「裏切りのステージ」と火事の関係について見ていきます。
この話で容疑者になっていた人は三人いました。それぞれの名前の由来が、
- 円城佳苗→演歌
- 布施憶康→フォーク
- 梶谷宏和→ジャズ
ですがこの内二人は "火事" に関係するワードは入っています。
- 円城佳苗→えんじょう(炎上)
- 梶谷宏和→かじ(火事)
加えて、被害者の第一発見者は点検に来た「消防官」でした。見回りに来た警察官(警備員)でもいい所を消防官にしている所に怪しさを感じます。裏切りのステージ、というか景光の死には火事が関わっているような気がします。
景光の偽装死の方法
前置きが長くなりましたが、いよいよ結論です。景光がどのように死を偽装したか考えていきます。
そもそも偽装死の方法を考察する上で、以下の事を考えなくてはなりません。
考えられるトリック
上の条件を満たしたうえ、景光の死の不自然な点と火災を絡めたトリックを考えました。考えられる伏線もあります。
様々な可能性を考えましたが、結局は赤井のように「"火災" による偽装」という結論に至りました。
詳しく説明していきます。
- ラム、景光=NOCを突き止める
- 景光、赤井を呼んで自殺しようとする (一度目の死)
- 赤井、自殺を止めて偽装死を提案
- 後日、安室を呼んだ上で偽装死 (二度目の死)
- 赤井、ビルに火を放ち遺体の身元を分からなくする
大まかな流れはこんな感じだと思われます。この記事冒頭の方でお話した「不自然な点」が存在しているのは、「自殺未遂」と「偽装死」の二回同じシーンが繰り返されたから、「赤井が痕跡を残したままにした理由」は、どうせ燃えてしまうからだと理由づけられます。
火災というのは少し意外性に欠けるかもしれませんが、「証拠隠滅に最適であること」と「NOCが火事で亡くなっている人が多い」という点からこれであると考えました。景光生存説を語る上で最も難しい「安室の目を誤魔化すこと」という問題を解決するためには、火災以外に考えられません。
火災以外で誤魔化す方法として「他の人の遺体を景光に変装させて...」という事も考えましたが、やはり遺体を回収する時に安室に必ずバレてしまうという問題があります。
火災でビルを燃やしたとなると、安室は逃げざるを得なくなり、その間にDNAが残らないように遺体をすり替えておけば完全な偽装死の完成できます。
「まさか...ここまでとはな...」
この台詞は赤井が偽装死をする際にキールに放った言葉ですが、これの意味に関して考えてみました。最初、この言葉の意味は
「まさか自分の人生がここまでとはな」
と捉えられていましたが、安室はこれを
「まさかここまでコナンが読んでいたとはな」
と解釈しました。その後本人の口からそれが正解だとは言われておらず、その捉え方でいいのか分かっていません。
僕はこの考察をしてきて、結果景光と赤井の偽装死がとても似たような感じになりました。そこで僕はこの言葉の意味は
「まさかここまで景光と一緒とはな」
なのではないかと思いました。
張られた伏線
これからまた出てくるかもしれませんが、考えられる伏線は3つあります。
「県警の黒い闇」<黒田初登場回>
遺体が焼かれて身元を偽装するという手口がこれにとても似ています。ラム編とスコッチを絡めているのであれば、より一層繋がってきます。
「二度死んだ男」
景光の容姿が初めて明かされた「仲の悪いガールズバンド」はアニメでは836-837話ですが、その一つ前834-835話の話は「二度死んだ男」でした。意図してやっているかは分かりませんが、僕の考察の通りにいくと景光は二度死んでいます。
「ゼロの執行人」
「ゼロの執行人」では安室がある人物を死んだことにして、これまでの関係を放棄させるというものがありました。これも景光を死んだことにして安室との関係を放棄させるという点が一緒です。
またこの映画では、「爆発して燃えてしまった建物内から指紋が...」というのもあり、景光と繋がってくるかもしれません。
余談ですが、僕は「緋色の弾丸」が羽田浩司殺害事件の伏線になると思っているので、
- 「ゼロの執行人」→景光の死(スコッチ編)
- 「緋色の弾丸」→羽田の死(ラム編)
と他の映画も本編の伏線になっている可能性はあります。
最後に
冒頭でも言った通り、ここまで考えてきても正直景光が生きているかどうかは半信半疑です。ですので、この意見に対する反論などを募集中です。コメント欄やTwitterの方で待っていますので、お気軽に反論をお願いします。
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