以前からしている、黒ずくめの組織のボスである「烏丸蓮耶」の考察のまとめです。一部本誌のネタバレがありますので、単行本・アニメ勢の方はご注意ください。
⚠️一部本誌・『黒鉄の魚影』の内容があります⚠️
烏丸蓮耶について
組織のボスである「烏丸蓮耶」について軽くおさらいしておきます。
烏丸蓮耶の特徴は、
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- 組織のボスであり、元大富豪
- 烏丸グループの創設者でもあり、当時は経済界に大きな影響をもたらした
- 50年前に99歳で既に死んだとされていたが、実際は40年前に100歳を超えていた
- 別荘である「黄昏の館」を所有していた
- 名前に因んで烏のマークを紋章につける
- メールアドレスは「#969#6261」(七つの子)
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また、組織のメンバーが言うには、
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- 現在の所在はラム(組織のNo.2)でも知らない
- ボスは慎重すぎて「石橋を叩いて壊しちゃうタイプ」
- 赤井を「銀の弾丸」と呼び恐れている
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「烏丸=あの方」とは明かされましたが、未だ謎の多い人物であり、正体や所在、生死すら分かっていません。
烏丸蓮耶の正体
烏丸蓮耶の正体は上記の通り、未だ謎のままです。ですが私は「烏丸の正体は阿笠栗介である」と考えています。
阿笠栗介は作中でも数回しか登場していない人物であるため、こちらも軽くおさらいしておきます。
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- 阿笠博士の伯父で、大富豪
- 妻は阿笠定子(去年76歳で他界)
- 50年前に38歳で既に他界(?)
- 小さい頃から病弱であった
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これだけの特徴でも烏丸との共通点が幾つもあります。一つずつ解説していきます。
元大富豪である
烏丸は日本最大財閥・烏丸家の2代目で巨額の富を持っていたとされています。
栗介に関しても博士曰く「この(別荘)の辺りでは名の知れた大富豪だった」らしく、コナンも「絵描きを呼んで肖像画を描かせる位、お金持ちである」と認めています。
50年前に死去
コナンの中での50年前(半世紀前)と言えば、
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- 烏丸蓮耶が表向きで死んだとされる年
- 組織のプロジェクトが始まった年
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と、とても重要な年となっています。
50年前に死亡したとされている栗介とこれらが一致してしまいます。単なる偶然とも思えません。
栗介の名前の由来
阿笠栗介と定子の名前は世界的に有名な作家「アガサ・クリスティ」からきています。
阿笠 栗介&定子
ご存知の通り、コナンは「アーサー・コナン・ドイル」からきているため、どちらも有名な推理作家から取っていることになります。
対立関係にあって、ボスにはピッタリな名前ではないでしょうか。
元ボス候補・阿笠博士の伯父
現在は青山先生から否定されていますが、昔のボス候補は「阿笠博士」でした。
そんな疑われる程の人物の伯父ですから、ボス候補となってもおかしくありません。
アーント・アガサ・カクテル
カクテルの一種に「アーント・アガサ・カクテル」というものがあります。このカクテルが「阿笠博士=黒幕説」の根拠になっていたわけですが、これは苗字が同じ栗介にも言えることです。
寧ろ、「アーント(aunt、伯母)」がカクテルの名前がついている訳ですから、博士よりも可能性が高くなります。
確かに思い返してみれば、阿笠栗介が伯父であるという設定にする必要はありません。こういう物語では(特に殆ど出ないようなこのキャラクターであれば)、「栗介=博士の父や祖父」にしても良いわけです。
そして「アーント・アガサ・カクテル」はラムベースのカクテルとなります。これは組織のNo.2がラムであることとも繋がっていそうです。
▼コードネームの考察はこちらから▼
栗介・烏丸・クリス
「栗介」「烏丸」「クリス(ベルモット)」の名前を英語表記にすれば(ただしKAはCAにする)、
CuRiSuke
CaRaSuma
ChRiS
と、CとRとSが共通してついています。また、
アガサクリスケ
と、「クリスケ」の中には「クリス」が入っています。ベルモットはボスのお気に入りで、親子説なんかも出ています。栗介が命名するにはもってこいの名前ではないでしょうか。
私の考察では、(烏丸=栗介ではなかったとしても)烏丸が「クリス」と命名した可能性が高いと考えています。このことについてはこの記事終盤の「クローン説」をご覧ください。
「隠すより現る」
栗介が初登場以来の出演となる『骨董盆は隠せない』(97-8巻)では「隠すより現る」という諺が出てきます。
かくすよりあらわる
この「隠すより現る」の中には「からす」があります。一応栗介の「くり」も入ってはいます。
諺を使うというのも組織らしい感じがします。
紅の修学旅行と栗介
『紅の修学旅行』(94-5巻)は連載1000回記念作品であるとともに、その次の話『マリアちゃんをさがせ!』(95巻)では烏丸が黒幕であることが明かされました。
その『紅の修学旅行』の事件が起きる原因となったものに、過去のある人物の自殺がありました。その人物の名前が「出栗未知男」でした。
この「出栗未知男」の名前を見てみると、
栗介が出る、未知の男
となります。「未だ未知数である栗介が登場する」つまり「次にボスと明かされる烏丸=栗介」ということではないでしょうか。
少しこれには違和感が感じられるかもしれませんが、英文法(動詞の後に目的語)と見てやるともっと一つの文章へと近づきます。もしかしたら漢文とかの方が当てはまりそうです(私が理系であんまり詳しくありませんが…)。
灰原が組織のことを黙っている理由
この項目は考察というより憶測ですが、灰原が組織のことを黙っている理由は博士の伯父が組織のボスだからではないでしょうか。博士が灰原を助けたのは紛れもない事実ですし、コナンだって博士を信用しています。「そんな博士の伯父が…」とならないように灰原が黙っていると思います。
博士は伯父がボスだということは知らないとおもいますが…。
もしかしたら灰原が組織から抜け出した際に向かったのは工藤邸ではなく、阿笠邸(またはどちらも) だったのかもしれません。
阿笠は太陽の断末魔
栗介の初登場回である『月と星と太陽の秘密』(12巻)では暗号が登場します。その暗号で「アガサ」と表そうとする時に「3つの太陽のマーク」を使うため、博士は暗号を解いた優作から「太陽のような人」と呼ばれていました。
また、薬や宮野夫妻のことについて触れる重要回『夕日に染まった雛人形』(38巻)で灰原はこんな発言をしています。
「世界を血に染める…太陽の断末魔…私はあと何度会えるかしら…この哀しい色に…」
(名探偵コナン 38巻より引用)
この台詞は言い換えれば、「世界を震わす、太陽の死に際」。この太陽というのは上記の通り「アガサ」です。よって
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- 太陽→アガサ
- 死に際→栗介が死ぬ
- 38巻→38歳(で死亡)
- 世界を血に染める→烏丸
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を意味すると考えられます。つまりこの灰原のポエムは「烏丸=栗介」の伏線になっているということです。
烏丸蓮耶のクローン説
結論から言うと「烏丸蓮耶はクローンを作った」と考えています。
ですがこの考察を始める前に、私が考えている「クローン説」について簡単にまとめておきます。詳しく知りたい方は以下の記事にて⤵︎ ︎
▼クローン説の考察はこちらから▼
クローン説とは何か?
この「クローン説」とは私が「組織はクローンを作っている」という仮説を検証していく考察です。クローンが組織の目的になるかまでは分かっていません。
クローンの作り方
クローンは上記のように作られます。ここで重要なことを一言で言えば、クローンは赤ちゃんの状態で誕生するため元の個体とクローンに年齢差が生じ、親が存在するということです。
この年齢差が生じるため、見方によっては幼児化や不老不死とも見れて、尚且つ死体の細胞からクローンが作れれば死者蘇生とも読み取れます。
クローンを作った人物
クローンを作った人物は今のところ3人と考えています。その3人とは、
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また、元の個体とクローンの間ではコードネームの襲名が行われていると思います。
烏丸蓮耶のクローン
烏丸のクローンがいるのではないかと考える理由は幾らかあります。
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- 烏丸は生きていれば既に140歳を超えるため
- 若返っているとしたらAPTX4869の幼児化ではないと考えるため
- ラムでさえ、姿を見れていないため
- ベルモット&ラムもクローンを作っているなら烏丸も作っているはずだから
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要するに烏丸は今は140歳を超えるおじいちゃんではないということです。
クローンは誰か
烏丸のクローンは誰かというと、これが「阿笠栗介」になります。そう思う理由は以下の通りです。
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- 年齢的に合致(2人の年齢差は61歳)
- 栗介が病弱なのはクローンだから
- 烏丸=栗介の根拠が多くある
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要するに、「正確に言えば烏丸本体はもう既に死亡しており、88年前に作った烏丸のクローン=阿笠栗介が今のボスを継いでいる」ということです。かなり現実的であるため可能性もその分高くなります。
最後に
「烏丸は阿笠栗介である」という考察を中心に進めてきましたが、まだ断言するには根拠が足りません。本誌の展開次第でまたこの記事を更新するかもしれません。「クローン説」に関しても同様です。
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