「100万ドルの五稜星」がいよいよ公開されました。早バレもなく無事に公開できてよかったです。
今回の記事はその「100万ドルの五稜星」の感想なり、気づいたことなり、考察なりをしていきます。ネタバレを含みますのでご注意ください。では早速行きたいと思います。
この記事はどんどん更新していきます!
全体の感想
今回はミステリー(宝探し系)もあり、ラブコメもあり、笑いもあり、衝撃もありとずっと目が離せない作品でした。正直(一部を除いて)前作「黒鉄の魚影」や前々作「ハロウィンの花嫁」と同等、またはそれらを超える作品と言っても過言ではないと思いました。
最後は衝撃な内容のオンパレードで余計に目が離せませんでした。一つ一つ見ていきたいと思います。
明かされる「キッドの秘密」
公開前から原作でも明かされていない「キッドの秘密」が明かされると話題になっていました。「まさかここまでとはな…」という感じです。今回明かされた内容をまとめると、
(つまりコナンと新一はイトコ)
▶怪盗コルボーの正体は黒羽盗一
▶黒羽盗一は生きている
実は後ろ2つは、「まじっく快斗」5巻巻末の青山先生によるPLAYBACK EPISODEにて既に明かされていました。
エンドロールで、工藤夫妻の下に「池田秀一」様(黒羽盗一cv)の名前があって、「おお、遂に!」って感じでした。
私は以前「怪盗コルボー」改め「黒羽盗一」の考察をしています。そこでは優作と盗一は赤の他人と予想していましたが、見事に外れました。悔しい!
この記事では盗一が「怪盗コルボー」になった経緯や、まじっく快斗で登場する謎の組織と黒の組織の関係などについて考察しているのでこちらも是非。
盗一の登場に対する疑問点
私の映画公開前の考察では「盗一が怪盗コルボーになった動機とその後」について、
↓
怪盗コルボーとして千影と来日
↓
快斗の信念の強さからその計画を断念
↓
元いたラスベガスへ戻る
と考えていました。が、盗一は過去に盗んだ「星稜刀」を快斗が探っていることを知り、再び来日。
問題は快斗がそのことを知っているのか、です。
ご存知の通り手の甲の部分に線が入っている手袋は怪盗コルボー、つまり盗一のものです。
快斗がそれを大事そうにポケットに入れたということは「快斗と盗一は接触した」すなわち「快斗は盗一が生きていることを知った」ということです。
これはありえないことではないですが、一つ問題があります。それは、快斗は盗一の死の真相を探るためにキッドの活動をしていることです。今後快斗が宝石を盗む理由は無くはないですが(パンドラを探すこと)、少し路線が変更されることになります。
更に、疑問点はもう一つ。最後怪盗コルボーの格好をしている時には盗一は手袋を両手にちゃんとはめていました。その前に同様の手袋を快斗が持っていたのに、です。
これは「快斗が盗一が生きていることを知っている」ということがミスリードであるということを示しているのではないかと考えられます。つまり、
↓
実はそんなことはなく、快斗はまだ盗一の生存を知らない
という二重に考えさせるような描写なのではないでしょうか。
まじ快やYAIBAとのコラボ
今回、「名探偵コナン」が始まる前の青山先生の作品「まじっく快斗」「YAIBA」に登場するキャラクターが多く登場して、そちら側も好きな私にとっては凄い嬉しかったです!
登場したキャラクターは、
特に青子と沖田は青山原画がありましたし、貴重な登場でしたね!
個人的には平次と沖田が背中合わせになって(紺碧の棺のオマージュ?)、戦おうという時に最強の鬼丸が来ちゃって面白かった!
毎年恒例・青山原画
今回も原作者青山先生による原画がありました。私が思う原画シーンは、
人物 | 登場シーン | |
---|---|---|
1 | 遠山和葉 | 聖との出会い |
2 | 工藤新一/毛利蘭 | ビックベンでの告白 |
3 | 川添善久(黒羽盗一) | キッドを見てる |
4 | 中森青子 | コナンとの会話 |
5 | 怪盗キッド | 最終対決 |
6 | 江戸川コナン/服部平次 | 最終対決 |
7 | 鬼丸猛 | 最終対決 |
8 | 沖田総司 | 最終対決 |
9 | 江戸川コナン | 良衛との会話 |
10 | 服部平次 | 告白シーン |
11 | 遠山和葉 | 告白シーン |
12 | 黒羽盗一 | ラストシーン |
の12シーンです(ちなみに青山先生によって12シーンは確定してます)。自信がないのは鬼丸と盗一です。でも多分これであってると思います(というか信じたい)。
青山原画なのにすぐ切り替わっちゃうシーン(コナン&平次のとか)があってもっとみたいと思ってしまいます。個人的に好きなのは青子と沖田ですね。もう見られないと思いますし…。
裏テーマ⎯父親と意志を継ぐ者
前作「黒鉄の魚影」の裏テーマは「それぞれの正義」であると以前Twitterで書きました。
▶公安→秘密裏に捜査
▶FBI→手段を厭わない
▶CIA→時に残酷な面がある
ゼロ執で"公安の正義"
— ryou21@来函済 (@conanryou21) 2023年5月8日
緋色で"FBIの正義"
ハロ嫁で"日本警察の正義"
を描いているのなら、やはり #黒鉄の魚影 は
公安→秘密裏に捜査
FBI→手段を厭わない
CIA→時に残酷
日本警察→レオンハルトの発言より
といった夫々の正義が描かれています。こういった点からも「皆に見せ場がある」と言えます
今回の裏テーマは「父親と意志を継ぐ者」ではないでしょうか。
・工藤優作→工藤新一
・黒羽盗一→黒羽快斗
・中森銀三→中森青子
・斧江圭三郎─斧江忠之─斧江拓三
↓
・福城?? ─福城良衛→福城聖
・毛利小五郎─毛利蘭
・鈴木史郎─鈴木園子
矢印が「意志が継がれているところ」です。
さりげなく描かれた伏線
今回謎解き・宝探し系のミステリーで、前作までとは違った感じで面白かったです。こういう系は『紺碧の棺』以来でしょうか。
そんな中でさりげなく描かれるものの何も回収されないままの伏線があると思いました。それは「小五郎がガラスの床で腰を抜かすシーン」です。
きっと「気球のガラスの床から五稜郭を見ること」と「五稜郭タワーのガラスの床から下を見ること」をかけているのではないでしょうか。
伊織&紅葉が面白い
今回の伊織、めっちゃ面白かったですね!平気で光るヤツ(名前忘れました)落とすし、挙句の果てには「あっ…」って笑
伊織、葉っぱちゃんを見て見ぬふりしましたよね…!? 彼は本当に元警察庁警備局警備企画課なんですか?笑
今回はお笑い要素のための登場ですが、紅葉ならではの俳句も出てきて面白かったです。
といいながらも原作では超重要人物なので活躍が見逃せません。
というところで今回はおしまいです。良ければTwitterフォローしてください!
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