今回は前から言っていた「クローン説」について考察していきたいと思います。
▼クローン説の最新の考察はこちら▼
所要時間:約20分
目次
クローンについて
そもそもクローンとは何か、について話していきます。
クローンとはご存知の通り、遺伝情報が同じ個体を作り出すことです。私たち哺乳類は有性生殖 (雌雄がある) であるため、成体から体細胞を抜き取って未受精卵にそれを移植する事でクローンが作られます。
つまり未受精卵からクローンが出来るため、母体がそのまま出来ると言うよりかは、赤ちゃんの子体が出来るということです。(画像参照)
哺乳類のクローンは過去に羊や猿など様々な種類のものが1990-2000年頃から作られています。
人間のクローンについては科学的には実現可能とされていますが、倫理面からタブーだとされています。そのため各国でクローン作成に関する法律が定められ、これを禁止しています。
人間のクローンを作ることが出来れば、人間の研究や移植臓器の作成、頭脳が優れている人を増やすことだってできます。どの理由にしても、クローン作成で強い権力を持つことは確実です。
クローン説について
では、本題に入ります。僕は組織の目的がクローンではないかと考えています。組織の目的についての記事もありますので、こちらもご覧ください。
組織の目的の考察①はこちら↓
"組織とベルモット"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
この記事のおさらいをしておきます。
1. クローンは幼児化や不老不死に通づるものがある
クローンというのは全く同じ個体が赤ちゃんの状態で誕生するため、実質幼児化した事になります。またクローンを作り続ければ実質不老不死です。
2. ピスコの発言
ピスコは以下のような発言をしています。
「でもまさかここまで研究を進めていたとは...事故死した御両親もさぞかしお喜びだろう...」
(名探偵コナン 24巻より引用)
普通なら「志保がAPTX4869の研究を進めてしっかり幼児化出来るようになったとは...」という意味で捉えられますが、クローンも一緒に考えてみると、「この子は志保のクローンで、自分のクローンまで作れるようになったとは...」という意味でも捉えることができます。
3. 散りばめられた伏線
伏線だ思う回は幾つかあります。
- 「仏滅に出る悪霊」(48巻)→そっくりな双子の兄弟が入れ替わりでアリバイを作る
- 「紅の修学旅行」(94-5巻)→工藤新一の生存がバレた際、コナンは言い訳として「双子の兄弟がいる」とデマを流そうとした
- 「ウェディングイブ」(75巻)→全く同じ遺伝子をもつ双子「一卵性双生児」がテーマ
この中でも特に推したいのが「ウェディングイブ」です。何故ならば有性生殖の生物において、遺伝情報が一致する個体が誕生するという例外が「一卵性双生児」だからです。
4. クローンが作られた時期
冒頭でもお話した通り、哺乳類のクローンは1990年代から始まっています。1990年代といえば名探偵コナンが始まった時期でもあります。青山先生が結末を考える上で重要な時期となるはずなので、クローンを話題にする可能性も大いにあります。
誰のクローンが作られているのか
ではクローンを作った人物はどのような人が考えられるでしょうか。考えるにあたってクローンは「赤ちゃん」として誕生する、つまりクローンと本体には年齢差が生じるという事を踏まえて考えなければいけません。
考えられるのは以下の人たちです。
1. 烏丸蓮耶
普通に考えて、今生きていれば150歳ほどの烏丸が一番有力な候補となります。烏丸が生きている時にクローンを作って、現在烏丸はクローンが生きているという感じです。
2. ベルモット(クリス・ヴィンヤード)
この人も有力候補です。ベルモットは母・シャロンと同一人物ということになっており、未だどのように若返ったのか分かっていない状況です。
APTX4869で若返ったというのが現在の定説ですが、僕はクローンの可能性も十分有り得ると思っています。APTX4869説も分かりますが、「シャロンの葬儀の際にあった遺体は誰のものなの?」となります。
赤井みたいに死体の偽装をしたのかもしれません。ですがシャロンとクリスはどちらも有名な女優であり、その二人の役を一人で出来ないという問題もあります。
そこで出てくるのが、クローンです。クローンであれば、一人で二役演じなくても済みますし、葬儀の際にもちゃんとシャロンの遺体が焼かれることになります。
3. ラム(脇田兼則)
僕の羽田浩司殺害事件の考察ではどうしてもラムは左利きでないと話が通らない場面があります。(何故かを話しているとまた長くなってしまうので、下の記事をご覧下さい。書いてあるのは「羽田が殺された後、浅香とラムの戦闘シーン」の所です)
羽田殺害の考察はこちら↓
"羽田浩司殺害事件"のオリジナル考察①【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
ですが、脇田は右利きの可能性が高いと考えられます。そこで僕は誤って出来た左利きのクローンがいるのではないかと考えました。
先日公開された「黒鉄の魚影」のティザーでは様々な人が描かれ、この中にラムもいます。ですがラムの腕の組み方がいつもと違います。
脇田は登場する毎に腕を組んでいますが、全て右腕が前になる腕の組み方でした。ですがここの脇田は左腕が前となっています。後で話しますが、これは黒田にも言えます。
また赤井と安室も描かれていますが、この二人の服は「純黒の悪夢」のティザーと同じで、位置関係が変わっています。そこで「黒鉄の魚影」のティザーを反転させると、安室と赤井の位置関係が一致し、脇田と黒田の腕も正常になります。
これが伏線だとすると、脇田は左利きのもう一人がいると考えられます。
ラム繋がりで、ラムの詳細が明らかになった「三人の第一発見者」(86巻)で灰原は「影武者」というワードを出していました。クローンとも十分繋がります。
脇田をよく見てみると、初期の頃から眼帯のデザインが変わっています。ジョディに変装したベルモットと同じように体に身につけているものが違うというのは怪しい点でもあります。
以前公開したラムのクローンとは誰かという記事もあります。※本誌のネタバレ注意⚠️
https://conanryou21.hatenablog.jp/entry/kosatsu_roujin%2526rum
といいながら、僕はこの脇田のクローン説にまだ納得はいってません。
4. 黒田兵衛?
ティザーの件もあり、黒田のクローンも無くは無いと思います。
5. 諸伏景光?????
正直絶対と言っていいほどないと思います笑。ですがこのメンバーの中に入れたのは僕は景光の生存説を信じているので。
景光の死亡偽装で一番の問題点は、死体をどうするかです。安室に気づかれないように死体を偽装する為にはクローンとかが必要ですが、それは流石に無いと思います。ですがもし本当に景光が生存しているのであれば、クローンに近い何かをした事は確かだと思います。
APTX4869との繋がり
APTX4869の「アポ」とは「アポトーシス(プログラム細胞死)」のことです。
※僕は生物の知識は多少あるものの、そんなに専門的ではないため、誤情報が含まれていたら申し訳ないです
アポトーシスとは、体が良好の状態をキープできるようにプログラムされた細胞死のことです。つまり古い細胞は自ら死んでいくということです。
癌細胞や免疫におけるウイルスなどに働くほか、カエルの変態の際の尻尾の切除、落ち葉などもこのアポトーシスの働きによるものです。
いきなりですがこのアポトーシスによって人間自体を殺すことが出来たらどうでしょうか。僕は専門家ではありませんので詳しくは分かりませんが、この人間の自然なプログラムで人を殺すことができれば、恐らく死因が(細かく調べないと)特定出来ないと思います。
体の重要な場所 (脳幹など?) の細胞を次々殺していく作用がAPTX4869にあるのではということです。APTX4869は体内から毒が検出されないと言っていたジンの発言と重なります。
これがどうクローンと繋がっていくのか。僕が考えるのは「死亡した個体からクローンを生み出す研究を行うため」です。
クローンの欠点として、当たり前ですが生きている個体からしかクローンは作れません。ですが死んでいる個体から作れたら、死んだ人間を蘇らせることが出来るという訳ですから、すごいことです。
死んだ人間を蘇らせるというのは板倉の日記の内容とも一致します。
しかも「エレーナと厚司のAPTX4869」を服用した人は多くいるとみられるのは、研究が盛んに行われていたのがその当時だったからなのかもしれません。
組織が遺体(死んだ人間)からクローンを作ろうとしていた可能性は比較的高いです。そのクローンを作る研究材料として死んだ人間が必要だった、だからAPTX4869という毒薬を作った、と考えます。
APTX4869が幼児化の作用があるというのは「灰原のAPTX4869」で起きていることであり、その灰原も「マウスで幼児化を知った」と言っているので、全くの偶然であるかと思います(つまり幼児化にそんなに深い意味はない、ということです)。クローンは幼児化に通づる所がありますので、繋がるとしたらそこかな、と思います。
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