本誌の内容を踏まえた羽田殺害の再考察です。①の考察から軸となる部分はあまり変えていません。是非最後までご覧下さい!
本誌ネタバレに注意⚠️FILE1104までの内容が含まれています
最終修正:2023/1/28
所要時間:約10分
目次
- 羽田殺害考察をするにあたって
- 最初に
- チェスの駒の考察
- 浅香と白鳩舞子
- 事件の原因
- 羽田のダイイングメッセージ
- アマンダのダイイングメッセージ
- 遠見の角に好手あり
- 事件当日に何があったのか
- 羽田殺害の伏線
- 最後に
羽田殺害考察をするにあたって
今回の再考察は僕が以前書いた「羽田浩司殺害事件の考察①」を軸に制作しております。良ければこの考察も読んでいただけると、詳しく分かると思います。リンク先は考察のまとめをした記事です。
名探偵コナンの考察のまとめ-烏丸や羽田殺害、ラム、コードネームなど細かく分かりやすく考察!【名探偵コナン】 - conanryou21’s blog
僕が羽田殺害の考察において軸にしていることは、
- ラムと浅香の目がこの時失明する
- 浅香は司法取引に関係があるかもしれない
- 伏線は「緋色の弾丸」
です。あと、既に分かっている
- ラムはぬかった
- 浅香が容疑者になっていること
- アマンダのダイイングメッセージ
- 黒田は遺体を見ている
といった事実から考察を進めていきます。
最初に
僕が思っている相関図をまとめてみました。
チェスの駒の考察
羽田殺害には多くの場面で「チェス」がでてきます。このチェスの駒が意味していることから羽田らの人間関係を考察していきます。
僕はそれぞれの駒が羽田殺害に関与する人物を表していると思っています。白駒は善のサイド、 黒駒は悪のサイド (=組織)として見ていきます。結論から言うと以下のような駒がその人物を表していると考えられます。
【白駒】→善のサイド
- キング = 羽田(?)
- クイーン = アマンダ&赤井務武
- ナイト = 浅香
- ルーク = JUKE HOTEL
【黒駒】→悪のサイド
- キング = 烏丸蓮耶(?)
- クイーン = ラム(?)
何故そう言えるのかについてはこれから説明していきます。
ナイト=浅香の向き
まず「ナイト」、つまり浅香から見ていきます。『チェス大会殺人事件』の被害者・岸谷がいつもやっている勝つためのジンクスは「ナイトを自分の方向へ向ける」というものでした。
自分の方向へ向けるということは、相手=黒駒=組織と同じ向きを向いているということです。このことから、浅香は(元)組織の一員だったのではないかと言えます。ですが組織員かどうかはまだ五分五分なところです。
ナイトとクイーンの関係
次に、子供達の会話を見ていきます。
歩美「ナイトの駒って強いの?」
光彦「将棋の桂馬の動きを全方向に出来るそうですよ!」
元太「最強じゃんかよォー!!」
灰原「いや、最強は、縦横、斜めにどこまでも進める...クイーンの駒よ!!だからクイーンは守られる側じゃなく守る側ってワケ!」
(名探偵コナン FILE1103より引用)
「ナイト=浅香」「クイーン=アマンダ」を表しているとみていきます。するとこの会話は「アマンダは守られる側ではなく守る側である」と読み取ることが出来ます。
浅香はアマンダが雇い入れたボディーガード、つまりアマンダは守ってもらう立場であるはずです。ですが僕はアマンダは逆に浅香を守る存在だったと考えます。
具体的に言うと、アマンダは羽田と協力して浅香に組織のことについて司法取引をするよう勧めていたのではないかと思っています。何故司法取引なのかということは後で触れていきます。
赤井務武はもう一つのクイーン
先程述べたように、クイーンはナイト=浅香を守る立場です。そしてもう一人、浅香を守る人物がいます。それが赤井務武です。赤井務武といえば、『海の家殺人事件』の回想で若狭を守っていました。
以下のツイートをご覧下さい。
#0017Y#名探偵コナン#サンデー1号 pic.twitter.com/7sWvd8VNOn
— 江戸川コナン (@conan_file) 2022年11月29日
これは『チェス大会殺人事件』のカウントダウンツイートです。このチェスの写真をよく見ると、黒駒の奥にクイーンと思われる駒が存在します。
これこそが赤井務武を表していると思います。何故黒駒の奥にいるのかという問いに対しての答えは「務武は背後から組織を狙っている」「務武は組織のNOC」など様々な考え方ができます。
一番考えられるのは赤井務武も浅香に司法取引を勧めていたということです。
そうなると、赤井務武が生きている可能性も十分にあります。未だに背後から狙っているかもしれません。
解けてない他の駒
「ルーク」と「JUKE」が韻を踏んでる&城感があるという理由でそうしましたが、それが本当にその意味の取り方でよいか分かってません。
また、組織側の駒が全然埋まらないのと、黒田の駒が分かっていないという問題があります。この感じだと、黒田は「ビショップ」っぽいですが...。分かり次第また更新していきます。
浅香と白鳩舞子
この考察を語る上で事前に知っておく必要があるのが、浅香と緋色の弾丸の犯人・白鳩舞子の関係です。緋色の弾丸に関してはまた後で伏線として出てくるので要注意な映画です。浅香(若狭留美)と白鳩舞子は以下の画像のような共通点があります。
- 名前がアナグラムになっている
- 名前で文が作れる
- 司法取引を受けている(?)
ここで結局言いたいことは浅香は司法取引に関係があるのではないかということです。羽田とアマンダは組織に潜入していた浅香に司法取引を求めていたのではないかと考えていました。もし白鳩舞子と合わせるんだったら、「父親が捕まったから家族である浅香に証人保護プログラムを求めた」と言う可能性もありますが...。
白鳩舞子の原案は青山先生が手掛けており、伏線として入れている可能性も充分に考えられます。
事件の原因
ここまで分かった上で、「何故事件が起こったのか」という問いに対して考えていきます。
組織が「何故羽田&アマンダを狙ったのか」という問いに関しては、恐らく「組織の情報を知ってしまったから」でいいでしょう。
羽田のダイイングメッセージ
羽田は持っていた "PUT ON MASCARA" と書かれた手鏡を鋏で切り、"UMASCARA" をダイイングメッセージとしました。
これの意味に関してはコナン達の通り、"ASACA RUM" または "CARASUMA" という見方でいいと思います。
アマンダのダイイングメッセージ
アマンダは目の前のチェス盤に「両目が血で塗りつぶされたナイト」と「キスマークがついた時計」を残しました。
これの意味に関しては
- 両目が血で塗りつぶされたナイト→サングラスをかけた浅香
- キスマークがついた時計→猫の目のような右目をもつラム
と見ます。
遠見の角に好手あり
羽田は浅香に「遠見の角に好手あり」という言葉をかけています。これが何を意味するのか、について考えていきます。
そもそも「遠見の角に好手あり」というのは将棋の技の名前で、自陣に角を置くことで攻守どちらも活かすことです。
つまりこれが意味することは浅香はいわば「遠見の角」のような存在であり、浅香には組織の情報をスパイとして探ってほしい、という意味ではないでしょうか。
事件当日に何があったのか
考察というより半分予想ですが、僕はこれらのことから次の展開になるのではないかと思っています。
ここからが考察した内容↓
まず羽田とアマンダは組織の新たな情報源として、浅香に司法取引を受けてもらうように説得することを計画。アマンダは浅香をボディーガードとして雇い、JUKE HOTELで羽田と一緒に説得する。一方羽田は護衛として黒田を雇い、チェスの大会を表向きの理由として渡米。
それを察知したラムは2人の殺害計画を立て、ホテルに向かうことに。
事件当日、羽田とアマンダは羽田の部屋で浅香を説得させる。浅香はこれを受け入れず、アマンダは一度自分の部屋に戻ることに。その時廊下で黒田とすれ違う。
ラムはアマンダを殺害し、羽田を殺すために羽田の部屋へ。
一方浅香は羽田殺害のために羽田の部屋へ。羽田はそれを受けて浅香を「遠見の角」といって説得する。浅香は羽田を殺してしまう。
その時ラムは羽田の部屋へ乱入。が、羽田は浅香によって既に殺されており、ラムはそれを見て笑みをうかべる。浅香はラムの侵入に驚いて二人は乱闘に。
この乱闘によって部屋は散らかってしまう。加えてお互いを殴ったことで、二人とも画像のように失明してしまう。
ラムは部屋を後にするが、アマンダの遺体を発見してとんできた黒田が現場に残る浅香の姿を目撃してしまう。浅香はすぐ逃げて顔を見なかったものの、黒田はその人物を廊下ですれ違った女性 (浅香) とみて重要参考人として指名手配をかける。
といった感じです。
羽田殺害の伏線
残るは冒頭でお話しした軸になる三つのことの一つ、『緋色の弾丸』を含む伏線の紹介です。
①緋色の弾丸
『緋色の弾丸』といえば先程の浅香考察の際にも登場しました。
何が伏線となるのか。実は事件当日の考察は『緋色の弾丸』の世良と沖矢の乱闘シーンをもとに作っています。どういうことか説明していきます。
そのシーンの内容をまとめると、
- 沖矢、倉庫に到着
- 世良、バイクで倉庫に乱入
- 沖矢&世良、乱闘シーンに突入
- メアリー、車で轢かれそうになる
- コナン、倉庫に到着&沖矢は逃げる
これを
- 沖矢→ラム (左利き同士?)
- 世良→浅香 (右利き同士)
- メアリー→羽田
- コナン→黒田
として見てみると、
- ラム、羽田の部屋に突入
- 浅香、ラムに襲いかかる
- ラム&浅香、乱闘になる (目が潰れる)
- (羽田は死んでいる)
- 黒田、部屋に到着&ラムは逃げる
②さざ波の魔法使い
『さざ波の魔法使い』(92巻) では赤井とメアリーが殴りあった描写があります。赤井 (左利き) はメアリーの右目を、メアリー (右利き) は赤井の左目を殴りました。これは浅香とラムを表していると思われます。
③警察学校編の安室&松田
警察学校編の最初の見開きページでは、安室と松田がお互い顔を殴り合うシーンがあります。これが伏線かどうかは分かりませんが、僕がイメージしているのはこんな感じです。
最後に
僕はこの事件と赤井務武をあまり繋げられていません。というか、緋色の弾丸伏線のことを考えてしまうとどうしても赤井務武は抜きにして考えなければなりません。この事件に赤井務武が関わっているかどうかは分かりませんが、この考察が不完全なのは確かです。考察があっているのかもしれないし、全く違うかもしれません。
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